コンタクト選びで重要なbcと測り方
日本では若い女性を中心にカラコンの愛用者が増えています。
カラコンとはカラーコンタクトレンズのことで、色素を内包したレンズです。
カラコンを選ぶ場合にデザインやカラー、着色サイズを重視する人は多いですが、忘れてはならないのがbcです。
bcとはベースカーブのことで、コンタクトレンズの規格です。
眼球は球体で、人によって湾曲の度合いが違います。
レンズが眼球に接する部分のカーブの曲がり具合を示す数値がbcで、単位はミリメートルで表示されます。
数値が大きいとカーブが緩くなり、数値が少ないとカーブが急になります。
眼球が大きい人は、丸みが緩くなります。
一般的な日本のカラコンは、bcが8.6mmから8.7mmの製品が多いです。
自分の目と比較してbcが小さくなると丸みがきつくなり、角膜に傷が付く可能性があります。
自分の目のカーブよりもコンタクトレンズのbcの方が大きいと圧迫感は減りますが、緩いために外れやすいというリスクが出てきます。
カラコンのbcと眼球が合わないと、様々な眼のトラブルの原因になります。
よくあるトラブルが充血です。
目が圧迫されると血管が膨らみ充血します。
人によっては痛みを感じる人もいます。
bcが目よりも小さいとコンタクトレンズのフチが目に直接触れ、ゴロゴロした異物感を感じることがあります。
大切な目をいつも健康に保つためには、bcをしっかりと把握しておくことが大切です。
bcは自分で測ることは不可能なので、一般的には眼科で測ってもらいます。
専門医がいる眼科なら、専用の医療機器を使って正確にbcを計測することができます。
bcを計測するついでに、目の状態も調べてくれます。
bcはレフケラトメーターという機械を使って測定します。
レフケラトメーターは、屈折力と角膜の曲率半径を測定することができます。
曲率半径は、コンタクトレンズのカーブを選ぶ基準になります。
レフケラトメーターでbcの数値が出たら、レンズを装着してフィッティング検査を行います。
フィッティング検査の結果を眼科医がチェックすることで、最適なbcがわかります。