つけると目が痛い!カラコンの痛みの原因と痛くないカラコン選び
カラコン選びで「痛くないカラコン」を条件にする方が増えています。繊細な目の痛みは気になるだけでなく健康被害も心配されるのでできるだけ痛みのないカラコンを選びたいという気持ちは理解できるのですが、そもそもの話としてカラコンを正しく装着していれば痛みが生じることはありません。
カラコンを含むコンタクトレンズは装着時に体に負担がかからないように設計されています。カラコンをつけると痛い原因は自分に合っていない製品を選んでいるか使用方法に問題があるかのどちらかであり、カラコンそのものに問題があるケースはごく一部の例外に限られます。
カラコンで痛みを感じる原因としては装着しているカラコンと目の形があっていない可能性が疑われます。足の形に合わない靴をはくと靴ずれができてしまうように、カラコンと目の形があっていないと装着時にずれたり眼球を刺激したりして痛みが生じてしまいます。短時間の着用で生じる痛みはベースカーブが、長時間の着用で生じる痛みはレンズ直径があっていない可能性が考えられます。
着用してすぐに目がゴロゴロするような痛みを感じるのであればベースカーブがきつすぎです。目の形状とカラコンの曲がり具合を示すBCが0.2ミリ以上ずれると違和感や痛みが強くなるとされています。BC値が大きいカーブのゆるやかなカラコンを選ぶと装着しても痛くなくなります。
長時間装着時の痛みの原因は瞳の酸素不足です。コンタクトが瞳を覆う面積が広いほど酸素不足になりやすいので、レンズ直径の小さいコンタクトに変えると長時間装着時の痛みの改善が期待できます。ただし、レンズ直径が小さいほどずれやすくなるので、あまり小さすぎるカラコンは選ばないでください。普段使っているカラコンよりも0.2~0.3ミリ直径の小さいものを選ぶと改善効果を実感できます。
使用方法の誤りが原因で痛みが生じるケースもあります。使い捨てのワンデイカラコンや湾ウィークカラコンを期限を超えて使用し続けるとカラコンに雑菌が繁殖し、炎症や赤みをともなう痛みを引き起こす可能性があります。再利用可能なカラコンでもきちんと消毒せずに使うと痛みを感じる可能性があるので、使用方法や使用期限をきちんと守ることがカラコンによる痛みの防止につながります。
現在ではほとんど流通していませんが、過去には装着面側に都力で着色した危険なカラコンが販売されていたケースがありました。このようなカラコンを装着すると瞳に直接塗料が触れることになり大変危険です。塗装面のざらつきによって瞳が傷付けられると痛みが生じるだけでなく最悪の場合失明する可能性があります。このようなカラコンは現在日本では流通していませんが、海外から取り寄せたカラコンは注意が必要です。